典型的なテニス肘は、肘の外側の痛みで「上腕骨外側上顆炎」です。
手首を背側に曲げて打つ、バックハンドストロークで発生します。バックハンドストロークで手首だけの力で対抗するなど、手関節の筋肉の付着部である肘の外側の骨及び腱、さらに肘に近い背面の筋肉に強い痛みを引き起こします。前腕の背面や外側の筋を使いすぎて肘にある骨が引っ張られてしまうことで痛みが起きるので筋肉の緊張を取り除くことが必要です。
肘の痛みが出ている箇所を中心に肘の骨の内外上下の周りの筋・腱群をほぐしていきます。背側の筋群は一つ一つの指や手関節を細かく動かすためにたくさんの筋肉が関係しています。手関節から肘に向かってついている筋群の一つ一つの筋繊維を浅層から深層まで丁寧にほぐしていくことが大切です。
テニスは、腕だけでするものではなく、フットワークや身体全身を使って行うものです。上腕・肩甲骨・股関節・膝・足関節など全体の筋肉や関節の動きや関連を見て、全身の調整をしていくことが大切です。
人間の身体は一枚の皮で繋がっており、部分の負傷は全身に影響を与えます。また、全身の不調が部分の痛みを引き起こすのです。よって、全身の不調な部位の筋肉を調整し、更に筋肉の緊張や痛みは骨格の歪みを引き起こします。
スポーツには瞬発力や柔軟性、スピード、バランス能力などが必要です。一つの部位の負傷に見えても全身の動きやフォームが関係しているのです。よって、全身の筋肉や骨格のバランスをしっかり整える事が大切です。
施術後は症状に応じた下記のようなストレッチ法を指導させていただきます。また、希望があれば体幹トレーニングを指導させていただきます。