成長痛

 成長痛とは、15歳までの子どもで、日中は元気よく遊んでいるのに、夜寝ているときに急に関節が痛いといって目を覚まし泣いたりしますが、痛みは長く続かず寝てしまい次の日には何もなかったように元気よく遊んでいます。

 

 しかし、よく成長痛と思い放置していると大変なことになりかねない病気があるので注意が必要なのです。何でも「成長痛」と思わないようにしてください。

オスグッド・シュラッター病
オスグッドシュラッテル病

 10~15歳の成長期の子どもが、跳躍やボールをけるスポーツをし過ぎると発生します。大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の力は、膝蓋骨を経由して膝を伸ばす力として働きます。膝を伸ばす力の繰り返しにより、大腿四頭筋が膝蓋骨を介して脛骨を牽引するために、脛骨の軟骨部分に過剰な負荷がかかり軟骨部が剥離することで生じます。

 

症状として、脛骨結節(お皿の下の骨)が徐々に突出してきて痛がります。骨が出てくるので女の子の場合は美容的問題が発生します。時には、赤く腫れたり、熱を持ったりします。休んでいると痛みが無くなりますが、スポーツを始めると痛みが再発します。

オスグッドシュラッテル病
オスグッドシュラッテル病

12歳の女の子

陸上部所属

 

 部活でジャンプしている時に痛めるが、病院から「成長痛」と言われ湿布等をしていた。親に言っても「成長痛」っと言って放置される。1ヶ月しても痛みが軽減しないので、親が不信に思い当院に来院したが、骨が出てきてます。

オスグッドシュラッテル病
オスグッドシュラッテル病

 熱感がある場合はアイシングを行い、原因となってる大腿四頭筋のストレッチを行います。軽度の場合はテーピング固定。重度の場合は「シュラッテルバンド(写真参照)」を行います。

 部活等のスポーツは痛みのない範囲で行っていただきます。

踵骨骨端症(セーバー病)
踵骨骨端症(セーバー病)

 7~10歳頃の子どもに多く、跳躍や走るなどの運動を多くすることにより発症します。

 ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)を使いすぎたりすることにより、アキレス腱が踵骨に着いている所を繰り返し強く引っ張ることにより炎症を起こしてしまいます。

 

症状は、踵の骨の後側(アキレス腱部)が痛くなり、ひどくなると歩いたときに痛くなります。

踵骨骨端症(セーバー病)
成長痛

10歳の男児

バスケットボール部所属

 

バスケットボールしている際にふくらはぎが痛くなるが、親が「成長痛」と思い放置。3ヶ月放置し、びっこ(跛行)ひいている姿を見て親が不信に思い当院を受療する。

 

外見から特に異常はないが、矢印部分に激痛を訴える。

13歳 男子 野球部所属 「両側の踵が痛い」

踵骨骨端症(セーバー病)

 ふくらはぎの筋肉及びアキレス腱が原因なので、その筋肉のストレッチを行い、テーピングを行います。また、ストレッチ法を指導しますのでご自宅でもストレッチを行っていただきます。

 重度の場合はスポーツは一時中止で安静にし、インソールを作成します。軽度の場合は、出来る範囲でスポーツをしていただきます。

成長痛

 子どもから痛みの訴えがあったとき、親は「歩けるから大丈夫」・「関節が動くから大丈夫」などと自己判断しないでください。「手を使わない」「足に体重をかけられない」など、お子さんを観察していただき、このような症状があれば、骨折を疑ってください。

成長痛
成長痛

4歳 男子

 

 公園で走っている際に転倒。親御さんは転倒する現場を見ておらず、歩けるから異常がないと判断しそのまま公園で遊ばせる。翌朝になり歩き方がおかしく、患部が腫れているのに気づき、触ると痛がるので受療する。

成長痛

 整形外科とは異なりギプスではなく、固定材で脱着が可能なものをつくり患部を固定します。程度によりけりですが、テーピングで固定したりもします。

施術の流れ
施術の流れ

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