東洋医学においては、「食」は特別なものとしてでなく“身体を作るもの”と考えられています。身体は食べ物からできているという考えです。みなさんの身体は食べ物でできていますから、食べ物の持つ栄養価をうまく取り入れれば健康体でいられます。
ただし、ただ単に体内に取り込んでも使いこなせなかったら、体内では代謝利用できなかった病理産物がたまり、病気になってしまいます。
東洋医学に“身土不二(しんどふじ)”という言葉がありますが、これは、身体と今住んでいる土地柄とは一心同体のようなもので切り離すことができず、土地のものを食べ、旬のものを食べていると健康によいという意味です。病気になってしまった場合も、それを治すのにふさわしい食べ物が自然界に必ずあると考えられています。生態系の大きな流れに逆らわずに暮らすことが大切です。